ノロウイルスとお掃除

2017年2月2日

もしかしたらインフルエンザより厄介なノロウイルス感染症。
予防注射も特効薬もなく感染力はとても強く、しかもアルコール消毒はまったく効果なし。
家族の誰かが罹ると、あっという間に家庭内感染しやすい病気です。
今回は、『家族がノロウイルス感染症に罹ったときに、できるだけ感染を防ぐ掃除方法』を考えてみたいと思います。

 

ノロウイルス感染症の主な症状は、嘔吐と下痢なので、吐しゃ物を片付けする際や、トイレ・お風呂での感染が予想されます。

ノロウイルスは飛沫感染します。
吐しゃ物にはウイルスが大量に存在していますので、片付けるときには万全の注意を払いましょう。
マスク、ゴム手袋はもちろん、洋服にウイルスが付着しないようにエプロンなど着用したほうがいいと思います。
目からもウイルスは侵入するそうです。
眼鏡やゴーグルなどで保護すると、より安心ですね。
ノロウイルスはアルコールは効きませんが、塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムが有効なので、自宅で消毒液を作り、換気をしてできるだけ手早く確実に片付けることがポイントです。

 

用意するもの
・マスク
・ゴム手袋(使い捨てのもの)
・塩素系漂白剤(ハイター ブリーチなど 取り扱いには注意してください)
・捨ててもいい雑巾数枚
・キッチンペーパー
・ビニール袋数(ゴミ袋)
・バケツ
・500mlのペットボトル 2本
・スプレーボトル 2本

 

まず、塩素系漂白剤で消毒液を、50倍希釈用 250倍希釈用と、2種類作ります。
ペットボトルをよく洗い、あらかじめ水を1/4程度入れておきます。
水500mlに対し塩素系漂白剤をペットボトルのキャップ半分弱入れると250倍希釈(次亜塩素酸ナトリウム濃度 約200ppm) 2杯入れると50倍希釈(次亜塩素酸ナトリウム濃度 約1000ppm)の消毒液を作ることができます。
目的量の漂白剤を入れたら、さらに水を容器いっぱいになるくらい入れて、キャップをしっかり閉めてしてよく振ります。
これをスプレーボトルに移します。(プラスチック製のジョウゴがあると便利です)
※ペットボトルやスプレーボトルには、誤飲を避けるために塩素系漂白剤が入っていることを必ず表記しましょう。

吐しゃ物は、外側から内側という感じで、キッチンペーパーで拭き取ります。
(拭き取ったキッチンペーパーはすぐにビニール袋に入れ、50倍希釈液を吹きかけてから固く閉じて、速やかに処分します)
拭き取った後、250倍希釈液を吹きかけ、10分程度放置しておきます。
その後、捨ててもいい雑巾で水拭きします。(これを2~3回繰り返すとさらに効果的です)
雑巾は捨てましょう。(こちらも拭き取ったキッチンペーパーと同じように処理します)

カーペットなど、塩素系漂白剤で脱色する恐れのある物には、あて布をしてアイロンで85℃以上の温度で1分間加熱しても効果的です。

 

トイレは、便座や便器、床、水洗レバーやドアノブにもウイルスが付着してますので、250倍希釈液をスプレーして10分程度放置した後水拭きします。
この際、金属系の物は塩素で劣化する恐れがありますので、消毒後は布でしっかり拭き取ります。

厚生労働省のこちらのサイトもご参照ください。
 

お掃除の後は、しっかりと手洗いをしましょう。
手洗いでウイルスを殺菌することはできませんが、洗い流すことが大事です。
そして、タオルの共用は絶対にしないことです。
お風呂は感染者はシャワーのみにするか最後に入浴し、その後浴槽をしっかりと洗うなどして、家庭内感染をできるだけ防ぎましょう。

 

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